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コバッチ
現役電気工事士/電気施工管理技士
- 電気工事士歴10年以上
- 独学で取得した資格15個
- 年間売上高1億円以上の施工実績
- 売上1億円以上を5年以上継続
- 官公庁・民間など500件以上の工事を経験
現役電気工事士/電気施工管理技士
2030年以降には日本すべての住宅の約20%はオール電化住宅になると予想されるほど太陽光発電と組み合わせた地球環境を配慮した一軒家住宅が増えており、今のお家がオール電化ではなくても、リフォーム工事でオール電化にすることができます。
オール電化にしたい人に知ってほしい、オール電化の魅力のメリットからデメリットまで包み隠さずお伝えして「後悔しないリフォーム工事の依頼方法」を現役電気工事士が分かりやすく解説します。
工事にかかる費用はけっして安くはないので、オール電化の良い所も悪い所も「しっかりと把握して納得することが大切」
この記事を見ればオール電化にしたいあなたにとって、誰も教えてくれなかったリフォーム工事業者の選び方から、工事費用をなるべく安くなるようなおトクな方法を知ることができます。
お家で長年使うことになるオール電化製品は「長期間・安心して使える」ものを選びましょう。
では解説していきます。
運営者プロフィール・Twitter(@cobacchi_blog)
お家をオール電化にしたい人向けの依頼方法をすぐに見る方は≫≫≫コチラ
「オール電化」とは、お家の生活に使用する機器製品がすべて電気で動くことを指します。
お湯を沸かしたり、調理する火を使うのは給湯器、コンロなど「ガス」を使用する製品が主流でした。
2002年からガス給湯器と同じ役割をもつ、電気で動く電気式給湯器”エコキュート”ができ、火を使わず電気の熱で調理するIHクッキングヒーターを組み合わせた今のオール電化住宅の基本ができました。
近年では地球環境に配慮した二酸化炭素排出をしない太陽光発電や電気式床暖房などもオール電化製品の1つになります。
お家の電化製品をすべてを電気を使う電化製品にせず、IHクッキングヒーターだけの取替という選択肢もあります。
一部の製品を電化製品に変える人もたくさんいるよ。
オール電化では今までは「ガス」動いていたお家の電化製品が「電気」で動くことで、お湯が早く沸いたり、火を使わず安全の高い電気の熱で調理できる電化製品に置き換わりました。
エコキュート
「エコキュート」とは電気で動く電気式給湯器のことで、エアコンと同じ空気の熱を利用してお湯を沸かす家庭用給湯システム。
ガス給湯器との違いは、お湯を使う度にガスを使いお湯を沸かすガス給湯器とは違い、電気代が安い夜にお湯を沸かしてお湯を貯めておくことで電気代が安く、火を使わないことで安全性に優れています。
エコキュートはお湯を沸かす「ヒートポンプ」とお湯を貯める「貯湯タンク」の2つで構成され、エコキュートにするにはヒートポンプ、貯湯タンクをベランダや屋外に置くスペースが必要になります。
エコキュートのタンク容量 | 貯湯ユニット | ヒートポンプユニット |
370L | H1,825×W630×D730mm 質量約60kg | H735×W825×D300mm 質量約50kg |
460L | H2,175×W630×D730mm 質量約70kg | H735×W825×D300mm 質量約50kg |
550~560L | H2,100×W700×D825mm 質量約75kg | H735×W825×D300mm 質量約50kg |
IHクッキングヒーター
「IHクッキングヒーター」とは電気の熱で調理できる調理器具のことで、内部の金属に電流を流して調理器具自体を発熱させる仕組み。
ガスコンロとの違いは、IHクッキングヒーターの方が熱が伝わりやすく加熱スピードが早い、火を使わないことで火災の心配がなく、基本的には拭き掃除だけでOKで掃除がしやすい。
火がないことで気づかず高熱部に触ってやけどする心配がありますが、高温注意ランプ(光るリング)が光っているときには高温になっていると一目でわかる安全防止対策があるので安心です。
電気式床暖房
「電気式床暖房」とは電気の熱で冬場の寒いフローリングや畳を温める暖房器具のことで、電気ヒーターを発熱させて床面を温める仕組み。
ガス式床暖房と電気式床暖房の違いは、ガス式床暖房の方が暖まる時間が早く初期費用やランニングコストが安いことから床暖房は「ガス式」を採用している人が多いです。
オール電化ではすべて電気で動く電化製品になるので気になるのが「電気代」
オール電化の1か月の平均電気代はこちら
「オール電化の電気代」とそれ以外のご家庭の「電気代+ガス代」の料金を年間平均で比較します。
年間にかかる費用 | オール電化 | 電気代+ガス代 |
一人暮らし | 134,664円 | 105,636円 |
二人暮らし | 168,588円 | 168,036円 |
三人暮らし | 187,056円 | 191,916円 |
四人暮らし | 208,922円 | 203,004円 |
オール電化と電気代+ガス代の年間平均で比較すると一人暮らし以外はあまり差がなく、オール電化にしたからといって「光熱費が安くはあまり変わらない」ということに注意が必要になります。
続いて、実際にオール電化を数年利用したからわかったオール電化のデメリットをご紹介していきます。
オール電化住宅でお住まいの方で電気の料金プランを「オール電化プラン」にしている方でもオール電化プランの特徴を把握せずに利用すると電気代が高くなったという意見があります。
電気の料金プランの「オール電化プラン」は夜間の電気代が安く、昼間の電気代が高いので平日でもお家で仕事する在宅ワーカーや専業主婦の方で電気を多く使うご家庭、土日はお出かけをせずお家にいることが多いご家庭は電気代が高くなります。
オール電化以外の通常の電気料金プランでは、昼間の料金が安く夜間の料金が高いのでオール電化住宅にしたい人は、電力会社との電気料金プランは「オール電化プラン」にしないと損をしますので注意がしましょう。
オール電化プランの特徴を上手に利用するには、電気を多く使用する電化製品(乾燥機付洗濯機・食洗機)は夜間にタイマーセットを利用すると電気代が安くなります。
エコキュートを利用している住宅では、電気ポットと同じくお湯を沸かす保温している貯湯タンクの中のお湯を全て使い切ると、お湯を沸かすのに時間がかかってしまいます。
エコキュートのお湯を沸かす時間の目安タンク容量が370Lの場合、80℃の「お湯を沸かすのにかかる時間は8時間」なので、冬場にお湯を使い切るとお風呂に入れない、洗い物などに影響が出てきます。
最適な貯湯タンクの容量でお湯切れを防ぐ
メーカーの目安では使用する家族人数の目安として公表してますが、お風呂に入るのが多いお湯をたくさん使うお家では、目安の家族人数より少し上の貯湯タンクを選ぶとお湯切れがなく安心。
貯湯タンクの容量 | 使用する家族人数の目安 |
300L | 2人~4人 |
370L | 3人~5人 |
460L | 4人~7人 |
560L | 5人~8人 |
エコキュートは、お家で使った過去1週間程度のお湯使用量を平均して「お湯を沸かす量を決めている」自動運転のおまかせ機能があります。(メーカーによって呼び方が変わる学習モードなど)
シャワーだけでよかった夏場から寒くなる冬にかけてお風呂にお湯を貯めたいのにお湯が切れる場合は、お任せ機能から「沸き増し」「自動運転の切り替えをやめる」対策でお湯切れを防げます。
お湯切れを防ぐポイントは、エコキュートの設定を変える
便利すぎる機能も気づかない欠点が、、、
オール電化の弱点としては、家電製品すべてが「電気」で動くので、停電が起こると照明・暖房・キッチン・お風呂などのお家の全ての電化製品が使えなくなります。
ガス・水道がすべて止まる地震以外で停電が起きる理由は様々あります。
しかし、世界と比べても日本の停電が起きる確率は1年1回以下とかなり少なく、地震や雷などの災害などが起きた場合には電気だけなく、ガスや水道も使えなくなるので、心配しすぎることはありません。
引用 国土交通省
メリットでも説明しますが、電気・ガス・水道の中で1番早く災害復旧するのは「電気」です。
都市ガスやプロパンガスのお家などでは、ガス給湯器でお湯を使えるのでお風呂や洗い物などは問題なく使うことができ、灯油ファンヒーターや床暖房も使えるので冬場の寒いときに停電しても安心。
オール電化製品にもガスコンロやガス給湯器と同じく、寿命や故障などによるメンテナンス(修理)費用が掛かります。
オール電化の電化製品の交換目安はガス機器に比べ長いですが、交換するときにかかるメンテナンス費用がガス機器に比べ約2~3倍以上が高くなります。
ガス給湯器 | エコキュート | |
交換目安 | 10年 | 10年~15年 |
取替費用 | 15万円 | 50万円 |
1年にかかるトータルコスト | 1.5万円 | 3.3万円 |
ガスコンロ | IHクッキングヒーター | |
交換目安 | 10年 | 10年~15年 |
取替費用 | 10万円 | 10万円~30万円 |
1年にかかるトータルコスト | 1万円 | 2万円 |
都市ガスやガスコンロに比べて電気で動かすので火災やガス漏れなどの危険と比べて「安心さを優先したい人」はオール電化が向ています。
オール電化にしろ、ガス機器にしろ、製品の寿命は必ずあるのでどちらにせよ修理・交換は必要。
その分電気代を節電、新電力会社に切り替えて電気代を安くしたり、太陽光と組み合わせて電気代を浮かしたりと、工夫次第で毎月かかる生活固定費を削減できるのはオール電化の強みでもあります。
オール電化にする場合には、長期間のトータルコストを考えよう。
最初からオール電化のお家と比べて、途中でオール電化にしたいと思ったときには取替工事が必要で、その初期費用が高いデメリットがあります。
エコキュート+IHクッキングヒーターでは60万円~100万円、部分的な取替工事もできIHクッキングヒーターのみでは10万円~40万円、エコキュートのみでは30万円~60万円が目安になります。
逆にオール電化からガス機器に変更する場合は1/3程度の費用に抑えることができ、ガス給湯器+ガスコンロは20万円~30万円、部分的な取替工事では、ガスコンロのみでは10万円以下、ガス給湯器のみでは15万円程度が目安。
機器構成 | エコキュート | ガス給湯器 |
工事の目安 | 30万~40万 | 15万 |
機器構成 | IHクッキングヒーター | ガスコンロ |
工事の目安 | 10万~ | 10万円以下 |
機器構成 | エコキュート+ IHクッキングヒーター | ガス給湯器+ ガスコンロ |
工事の目安 | 60万円~100万円 | 20万円~30万円 |
リフォーム工事会社によっては初期費用を分割で支払うことが可能
オール電化、ガス機器どちらにしろ、初期費用は10万円以上かかるので家庭にとっては大きな出費になるので「納得して決めることが大切」
「オール電化」にしたい人・始めたい人に向けてオール電化のメリットを具体的にあなたの生活に落とし込んでわかりやすくその魅力をお伝えします。
オール電化のメリットの1つ目は「光熱費が電気代だけになり節約しやすい」ことになります。
オール電化以外のご家庭の場合、ガス代と電気代の会社も分かれており請求もバラバラで光熱費を安くしようとすると、ガス代や電気代を2つとも節約したり、ガス会社や電力会社を変更して安くする方法がありますがとにかく手間がかかります。
オール電化の場合は、電気代が高いと思ったらオール電化向けの料金プランの「オール電化プラン」がある電力会社に変更したり、または電気を節約したりと「光熱費を安くする手間が半分」になります。
引用 Looopでんきスマートタイムプラン
オール電化プランでは、お湯を沸かす給湯器(エコキュート)は深夜にお湯を沸かし、大きな魔法瓶のようなタンクにお湯を貯めているので、夜間の時間帯に電気代が安く休日などの電気の利用が多い時間帯にも電気代が安い特徴があります。
引用 日本生活協同組連合会調べ
少し古い資料ですが2016年の日本生活協同組合連合会では「オール電化」「都市ガス+電気」「LPガス+電気」の3つの世帯別で光熱費の料金を比較したところ「オール電化が一番安い」結果に。
時代によって電気代が高い・安いのがあるので一概でオール電化が高いというのは決めつけなのかもしれません。
日本は世界にも稀にみる「地震が多い国」です。
記憶を呼び戻せば阪神淡路大震災にはじまり、東日本大震災、熊本地震これからの未来には南海トラフ大地震も予想されているほど大きな地震で私たちの生活に甚大な影響を与えています。
地震が起きたときには、ガス・水道・電気がすべて止まる中、ライフラインの中で復旧スピードが一番早かったのは「電気」です。
引用 新潟県防災局
ガスは1週間、水道は半月~1か月、都市ガスは1か月半かかる中、電気は2日で復旧したことから夏場の暑い時期や冬場の寒い時期にエアコンや暖房が使える照明が点くなど「オール電化は災害の復旧が早い」というメリットがあります。
現在は太陽光パネルを設置しているお家では、災害時などで停電が起きた際でも普段通りの電気が使用するお家も増えています。
オール電化は災害に弱いと言われますがエコキュートは、災害時に貯湯タンクにお湯・水が残っていれば、そのお湯・水を生活用水として使用することもできます。
災害時に一番困るのは水道が使えないことでトイレなどが困っているときに、エコキュートが万が一の災害に役立ちます。
ガス給湯器やガスコンロと違い、オール電化では火を使うことがありません。
IHクッキングヒーターは、やけど防止に高温注意ランプ(光るリング)や空炊き防止機能で自動的に止まったり、チャイルドロックなど子供にも配慮した安全機能が付いているので、小さな子供がいる家庭でも安心。
ガスコンロでよくある火の消し忘れや旅行などに出かける際にガスの元栓を切ったり確認する必要がなく、掃除も視野すのでガスコンロと比べ使い勝手が良いとも言えます。
ガスコンロと比べIHクッキングヒーターは、調理するときの温度が高くなるのが早いので光熱費がガスよりも安く、調理する時間も早く時短することができるのでコストパフォーマンスも優れています。
ガスと比較するとより電化製品の良さに気づきます。
オール電化では火を使わないことで火災を防げることからガスコンロ・ガス給湯器を使うお家と比べて「火災保険が安くなる」
オール電化以外の火災保険の相場
戸建て | マンション | |
セコム損保 | 19万7,480円 | 4万6,750円 |
東京海上 | 17万5,360円 | 3万1,620円 |
AIG損保 | 9万8,660円 | 2万8,400円 |
損保ジャパン | 13万4,970円 | 3万7,800円 |
楽天損保 | 12万3,600円 | 3万2,200円 |
火災保険はオール電化住宅であっても、放火や引火の可能性があり解約することはおすすめできませんが、保険会社によって「オール電化住宅割引」があり火災保険の値段が安くなります。
オール電化割引があるAIU保険会社の場合、約22%の割引になっており、新築戸建て住宅では20年以上お家を守る火災保険の料金が安くなる。
引用 AIU保険会社
思い返してください、毎年の年末に大掃除をするときに苦労する場所といえば「ガスコンロの油汚れ」
ガスコンロの油は日々の調理でたまりにたまった頑固な油が付着して、なかなか落とすことが大変で、油落としの洗剤は強力なので洗剤で肌が荒れやすい人には掃除をするのにさらに大変です。
IHクッキングヒーターの表面(トッププレート)はガラス素材のため、基本的に汚れが付いていても水や中世洗剤を使ってさらっと布などで拭くだけで汚れがおち「掃除する手間がラクラク簡単」
キッチンを「キレイに保ちたい」あなたにオール電化はピッタリ
今の住んでいるお家のガス機器をオール電化に変えたい人の多くがガス給湯器を「エコキュート」に、ガスコンロを「IHクッキングヒーター」に交換することが多く、どちらか一つだけを変えることもできるので好みに合わせて依頼しましょう。
オール電化にしたい場合、どこに工事を頼むのがおすすめか、なぜおすすめなのか逆に悪いとこも知りたい方に具体的に分かりやすく説明していきます。
オール電化にするための工事の依頼方法は大きく3つあります。
依頼方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
リフォーム会社 | お家の工事全てに対応 独自の保証内容がある 工事のやり取りがスムーズ 実績があるかすぐに分かる | 担当者スタッフに よって当たり外れがある 会社によって 得意・不得意な工事がある |
家電量販店 ホームセンター | 最新電化製品 幅広いラインナップ 製品保証はバッチリ | 担当者が付かない オール電化製品以外の 工事には詳しくない 製品保証しかつかない |
電気工事店 | 電気に詳しい 電気工事が得意 | オール電化を専門に している工事店は少ない 電気工事しかできない |
「リフォーム会社」
オール電化の工事は電気工事から水道工事・ガス工事、大工工事(キッチンリフォーム)と様々な工事が発生します。
リフォーム会社はすべての工事に対応ができ、それぞれの工事をまとめる役割なので「キレイ・おしゃれなキッチンにしたい」「壁材をタイルにしたい」など、あなたの希望する要望に応えてくれます。
リフォーム会社の役割
それぞれのお家ごとにリフォーム会社の担当者が付くので、あなたが思っている不安なことやわからないことは担当者に何度も納得がいくまで相談できることも大きなメリット。
工事の安心が「ダントツで一番」
工事の実績や実際にリフォーム会社を利用した人の口コミが見れるので、もしリフォーム会社に依頼するかを悩んでいるときには実績や口コミをみて安心して依頼することができる。
リフォーム会社は「工事完了後のアフター保証」があるので、なにかあったの時のトラブルや定期点検に対応してくれることが他とは違う。
デメリットは基本的に誰にでも親切に対応してくれますが、どうしてもあなたの好みに合わない人も中にはいます、言い出しづらいときには、担当者以外のリフォーム会社に一度相談することができます。
「家電量販店・ホームセンター」
家電量販店・ホームセンターの魅力はなんといっても最新電化製品が揃っていることに加え幅広いラインナップがあることで自分に好み合ったデザインや機能のものを選ぶことができます。
また製品保証も他の依頼方法とは違い、独自の製品保証サービスで基本的に1年保証のところ3年~5年などの長期保証がついていることも家電量販店・ホームセンターの独自のメリット。
デメリットとして、電化製品の取扱は得意だが工事をする業者はすべて外部委託の工事業者が担当するので、実質の工事について詳しくはありません。
オール電化製品を設置するときにはキッチンのサイズが合わない、壁材を変える必要があったり、設置に対してなにかアクシデントがあったときの工事の対応は不安が残ります。
「電気工事店」
オール電化を依頼するときに一番に思いつくのが電気工事店だと思います。
オール電化の工事において電気工事ですることは少なく、その他の水道工事やガス工事がメインの工事になるので、水道・ガス工事は「電気工事店では専門外・対応できない」なのを知っておきましょう。
あくまで電気工事店は電気のことに誰よりも詳しいですが、オール電化の工事は複数の工事(水道・ガス・大工)が組み合わさった工事なので、電気工事店に依頼することはおすすめしません。
現役電気工事士である筆者が伝えたいおすすめしない依頼方法は電気工事店
オール電化工事におすすめなリフォーム会社を知りたい人は≫≫≫コチラ
オール電化の工事費用の目安は「60万円~100万円」部分的(キッチンだけ)にオール電化にする工事費は費用が違い、全部をオール電化にしたい人は一度に工事を依頼する方が工事費が安くなります。
費用の目安は損をしないためにも覚えておこう!
オール電化にする 電化製品 | 工事費用の目安 |
エコキュート+ IHクッキングヒーター (スタンダード) | 60万円~100万円 |
エコキュート | 30万円~60万円 |
IHクッキングヒーター | 10万円~30万円 |
電気式床暖房 | 10万円~20万円 |
浴室乾燥機付ユニットバス | 150万円 |
太陽光パネル | 150万円 |
工事費に振れ幅(60万円~100万円)がある理由は、オール電化製品が最新のものなのか取扱メーカーによって、工事会社によってさまざまな理由が考えられるので目安の工事費以上は高い場合は注意が必要。
オール電化にする工事の初期費用は高額なので、分割で支払いができる会社を選ぶ基準の1つになります。
オール電化にしたい人には、必ずチェックしておきたいのが「助成金・補助金」の情報。
お住いの自治体によって、エコキュートを設置するだけで補助金5万円やリフォーム補助金30万円をもらえることがあるので、まずはお住いの自治体や国の情報を確認しましょう。
2023年では「高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金」となんとも堅苦しい名前で、エコキュートの補助金を出すことを決めています。
対象機器 | 補助額 |
ヒートポンプ給湯器 (エコキュート) | 5万円/台 |
家庭用燃料電池 (エネファーム) | 15万円/台 |
ハイブリット給湯器 | 5万円/台 |
その他に、省エネを目的としたリフォーム工事が対象の「こどもみらい住宅支援事業」などの補助金も利用することができます。
概要 | 補助額 |
住宅の省エネ改修または エコ住宅設備の設置 | 上限30万円/戸 |
補助金を受けるにはそれぞれ申し込む補助金によって「条件」が異なるので、リフォーム工事会社に相談するのが一番。
「高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金」の補助金を受け取るに下記の内容が条件になります。
要約すると、申請するのはあなたではなく、申請手続き代行者(工務店・ハウスメーカーなど)が行うので、国が指定した業者で工事をすることが条件。
さらに国として省エネ製品の広めたいので、ある一定の基準を満たしたエコキュートである商品を購入することや、他の補助金・助成金との併用ができないのが条件になります。
ヒートポンプ給湯器(エコキュート)省エネ基準
申請はリフォーム業者が行うので、補助金が出るのかをリフォーム会社に相談してみましょう。
実際に工事を依頼するときにリフォーム会社のココだけは押さえておきたい選び方のポイントに注意して後悔しないオール電化工事を依頼しましょう。
良いリフォーム会社 | 悪いリフォーム会社 |
---|---|
工事後の保証がしっかりしている 分かりやすく説明してくれる 処分費・工事のイメージを伝えてくれる 相見積もりを快く受け入れる | 保障が揃っていない リフォーム費用が高い 工事の説明が不十分 契約を急がせる |
「取扱メーカーの豊富さ」
基本的にどのリフォーム会社でも取扱メーカーが1つということは少なく、あなたの希望に合わせた価格、デザインや機能が選べるように取扱メーカーPanasonic,ダイキン工業、三菱電機、日立などを多くのメーカー取り扱っているかが大事になります。
主なオール電化製品の主要メーカー6社
1社のみを取り扱っている場合には、多く仕入れて安く手に入るメリットがあるのでメーカーはココがいい!と決まっている人には問題ありません。
引用 リフォーム産業新聞
オール電化製品を製造するメーカーの中で、エコキュートのシェア率は1位が「パナソニック」2位が「三菱電機」と「ダイキン工業」と並びその他は「コロナ」と続きます。
どのメーカーがおすすめというのは価格、デザイン、性能がそれぞれの好みになり、あなたの予算内や欲しい機能などをリフォーム会社と一緒に相談するのが一番です。
分からないことを気軽に相談できるのもリフォーム会社の大きな強み。
「相談できる担当者がいる」
あなたが工事やオール電化製品が詳しくないのは当たり前です、あなたが悩んでいることや不安に思っている工事やオール電化製品について気軽に分かりやすく専門用語を使わずに「相談できる担当者」がいるかを確認しましょう。
工事費用の面から工事の流れ、工事完了後のアフター保証まですべてをお任せできると思える担当者がいるといないとでは頼んだあとに後悔しないようにするためにも非常に重要なこと。
オール電化にするための工事費用と合わせて大事なのが「自分の希望を伝える」ことです。
オール電化製品のこと、具体的な工事にかかる日数、あなたの希望する予算内であること、オール電化にするためにあなたが気になることを質問して答えてくれる担当者を見つけましょう。
「アフター保証」
オール電化の工事が終わったからこれでやっと終わった!ということではありません。
工事完了後、オール電化製品と付き合っていく中で、使い方がわからないことや万が一のトラブルが起こる可能性があった場合に「アフター保証」が大事になってきます。
オール電化製品はガス機器のガス給湯器やガスコンロと変わらず、15年~20年が使用目安でいつかは経年劣化などで、故障する可能性があるのは忘れてはいけないポイント。
製品保証は当たり前、工事完了後の相談無料や半年や1年に一度の定期点検などがあると工事完了後も安心です。
さらに「工事に関わるアフター保証」については、万が一製品には問題ないのに工事のやり方がわるいときに製品に不具合が起きることもあるので、何か不具合がおきたときに「無料で工事対応が可能」や「工事の保証」などもチェックしましょう。
「絶対に相見積もりをする」
相見積もりとは「複数の会社に見積依頼をしてオール電化工事の工事費を比較する」こと。
「1つの会社だけで見積をして決めるはNG!」
相見積もりをすることで値引き交渉ができることや最初の工事費が10万円~違ってくることもあるので、初期費用が高いオール電化の工事であるからこそ「相見積もりは一番大事」になります。
必ず少なくても2社または3社で見積してもらい、比較をしましょう。
相見積もりがNGな会社は「他の会社と比べられると困る」という意味で、自分の会社に決めてほしいことや他の会社と契約する前に契約を急がせたり相見積もりNGな会社に依頼すると損をします。
値段が安いを優先して、質問したことに答えてくれない・いつまで経っても返事がないなどの値段が安いが不親切なリフォーム会社を選ぶのを避けるのもリフォーム会社を選ぶポイントで大事になります。
リフォーム会社の選び方のポイントをふまえてオール電化にしたい人に「おすすめBest3」のリフォーム会社をご紹介していきます。
費用を安くしたいならホームプロ
実績と安心で選ぶなら新日本住設
時間がある方はBest3全てを相見積
面倒な人はどれか1つでもOK
サービス会社 | ホームプロ | 新日本住設 | タウンライフ |
オススメ度 | |||
運用年数 | 20年(2001年設立) | 8年(2013年設立) | 18年(2003年設立) |
実績 | リフォームサイト 利用者No.1 利用者数90万人 満足度90% | 2年連続リフォーム 総合部門1位 Panasonic販売 コンテスト1位 | 利用者満足度 使いやすさ サイト利用者 安心度No.1 |
担当者の有無 | リフォーム会社の担当 | あなた専属の アドバイザー | リフォーム会社の担当 |
取扱製品 | リフォーム会社に | Panasonic | リフォーム会社に 準ずる |
工事保証 | 工事完成保証 1年以内の工事 瑕疵担保 | 8年保証 定期点検無料 緊急トラブルにも対応 | リフォーム会社に 準ずる |
紹介会社数 | あなたの地元優良 リフォーム会社 最大8社 | 新日本住設1社 | 厳しい審査をクリア したリフォーム会社 1社~3社 |
対応エリア | 全国に対応 | 関西・愛知・静岡 福岡・香川・石川 | 全国に対応 |
相見積 | OK | OK | OK |
特徴 | 加盟店1,200社を 一括比較できる 匿名でも見積OK リフォーム会社の 口コミが見れて安心 | 完全自社施工だから 安心・安く高品質の Panasonic製品を 大量一括仕入れで 他にはない格安提供 | 加盟店300~400社を 一括比較できる 加盟店の少ない理由は審査の厳しさ 厳選された加盟店から 一括比較できる |
詳細な情報 | 公式HPはコチラ
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一括比較だけして、後はリフォーム会社に丸投げといった無責任な一括比較サイトではないので安心。
他の一括比較サイトにはないサービス
「新日本住設」は関西を中心に、オール電化(エコキュート、太陽光発電)を得意とするリフォーム会社。
リフォーム会社は、外壁・塗装・屋根・キッチンなどの会社によって得意分野リフォーム場所が違います、オール電化を得意とし工事保証・実績・専属の担当者など充実している「新日本住設は外せません」
対応地域が「関西・愛知・静岡・福岡・香川・石川」と限定になるので、対応地域外の人はリフォーム一括比較サイトを利用するのがオススメです。
【安心サポート充実・後悔しないリフォーム会社】
リフォーム工事は生涯に一度しか経験しないぐらいほとんどの人がリフォーム工事のことを知らないのが当たり前です。
新日本住設は、オール電化工事のやり方や不安なこと、一番大切な工事金額など、リフォーム工事が初めての方にも疑問や不安を解消する「専属の担当者」が付いてるので、後悔しないリフォーム会社。
しっかりと納得できるまであなたをサポート!
エコキュートやIHクッキングヒーターは高品質・多機能・長寿命が売りの「Panasonic」を取り扱っているので品質の心配はありません。
Panasonicを取り扱うデメリットとして価格が高いことがありますが、新日本住設では取扱メーカーをPanasonicだけにすることでPanasonicのオール電化製品を大量に仕入れることでその分価格を抑えることができデメリットを解消しています。
なるべく工事費用を抑えたい人にもGOOD!
新日本住設を一番におすすめしたい一番の魅力が「工事完了後のアフター保証」です。
一般のリフォーム会社は、工事完了後のアフター保証は製品保証の1年~2年だけに対して、新日本住設は「8年保証」「定期点検無料」「緊急トラブル対応」の3つの安心サービスがあります。
製品保証の差は約8倍あり、工事完了後にも1年に1回無料の定期点検があるので万が一の故障や使い勝手に悩む人など工事が終わってからのメンテナンスサポートが充実しており、もちろん緊急時のトラブルにも対応してくれる心強い保証内容。
アフター保証が他のリフォーム会社と大きく違う!
「タウンライフ」はあなたのお住まいに対応するリフォーム会社を一括比較できるサイトで、その特徴は一括比較する加盟店の審査が厳しいので、業者の質が高い特徴があります。
加盟店の審査が厳しいので、他の一括比較サイトのホームプロの加盟店1,2000社と比べて、加盟店「400社」と1/3の数になるので全国に対応しているとはいえ比較するリフォーム会社が少ないのが気をつけたい点になります。
【厳選した質の高いリフォーム会社を一括比較】
タウンライフに登録するリフォーム会社はいくつの審査をくぐり抜けたリフォーム会社でないと登録することができません。
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「オール電化にしたい!」と悩みをかかえる人が気になる、よくある質問7選をご紹介していきます。
マンションでも工事が可能です。
マンションでオール電化にしたい人は、全部をオール電化はせずに部分的にオール電化にする方が多く、ガスコンロからIHクッキングヒーターに取替、給湯器からエコキュートに取替工事を行っています。
賃貸物件の場合、オール電化をするにするも、やめるにも大家(オーナー)さんの許可が必要になります。
賃貸条件によって、入居前の状態で退去する条件やリフォーム工事がNG、リフォーム工事はOKだが退去する時には戻さないといけない等、賃貸物件によって条件が異なるので、まずは大家(オーナー)さんに確認しましょう。
オール電化にする場合IHクッキングヒーター+エコキュートの場合は、2日~3日程度で工事が完了し、IHクッキングヒーターだけだと1日で工事完了します。
工事の期間中は調理やお風呂が利用できない、お湯が出ないことが考えられるので外食やテイクアウト、銭湯などを利用することが多くあります
オール電化にする場合、オール電化機器の大きさに注意する必要があります。
エコキュートは「貯湯ユニット」と「ヒートポンプユニット」を屋外やベランダに置くスペースが必要で、平均的な目安の大きさはタンク容量によって「370L/460L/550~560L」で違います。
エコキュートのタンク容量 | 貯湯ユニット | ヒートポンプユニット |
370L | H1,825×W630×D730mm 質量約60kg | H735×W825×D300mm 質量約50kg |
460L | H2,175×W630×D730mm 質量約70kg | H735×W825×D300mm 質量約50kg |
550~560L | H2,100×W700×D825mm 質量約75kg | H735×W825×D300mm 質量約50kg |
IHクッキングヒーターとガスコンロの大きさは「60cm」「70cm」タイプがあり、あまり変わらないので気にする必要はありません。
基本的にはリフォーム会社が処分費込みで工事を行ってくれます。
処分費用は1万円~2万となり、ご自身で処分する場合には、粗大ごみで処分し、同じく1万~2万円で処分することができますが、機器の重さが30kg以上あるものがあるので業者にお任せしましょう。
オール電化でも使用することはできますが、「かんたくん」はガス衣類乾燥機なので、都市ガスまたはプロパンガスが必要になります。
オール電化にしたい人に、もう一度メリット・デメリットを再確認して自分の生活に落とし込んで、オール電化が自分に合っているかを見極めることが大切になります。
誰かが良いと言っていた、誰かがダメだと言っていたで判断してしてしまうと後悔が残ってしまうのでしっかりご自身で判断しましょう。
オール電化にしたい人には工事を任せる「リフォーム会社の選び方のポイント」を把握しておくのが一番大切になります。
良いリフォーム会社 | 悪いリフォーム会社 |
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工事後の保証がしっかりしている 分かりやすく説明してくれる 処分費・工事のイメージを伝えてくれる 相見積もりを快く受け入れる | 保障が揃っていない リフォーム費用が高い 工事の説明が不十分 契約を急がせる |
オール電化にしたい人は長期で長く安く利用するには、選ぶリフォーム会社で左右さるのでしっかりとポイントを抑えて適正価格としっかりとした保証をしてくれるリフォーム会社を選ぶことが大切。
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