カテゴリー
著者
コバッチ
現役電気工事士/電気施工管理技士
- 電気工事士歴10年以上
- 独学で取得した資格15個
- 年間売上高1億円以上の施工実績
- 売上1億円以上を5年以上継続
- 官公庁・民間など500件以上の工事を経験
現役電気工事士/電気施工管理技士
一度は耳にしたことはないでしょうか。
「電力会社を変えた方が電気代が安くなる」この答えに対しては”電気代は安くなります”
電力会社を変更してみたい、そんな時にお住まいが戸建て住宅ではなく「マンション」や「アパート」の場合、電力会社は変更できるのかがわからない、そんな悩みをこの記事では解決していきます。
マンション・アパートでお住まいの方が悩むのがこちら
『電力会社を変更できるのか』
『手続きをする必要があるか』
『大家さんへの連絡は必要?』
電力会社への切替は、みなさんが思っている以上に「手続きが簡単」で、マンション・アパートでも電力会社は変更できる人・できない人をわかりやすく解説していきます。
運営者プロフィール・Twitter(@cobacchi_blog)
マンション・アパートで電力会社を契約できない人は2つのケースになります。
高層マンションや戸数が多い大型マンションなどは電気を多く使用するために低圧受電ではなく高圧一括受電になることが多いです。
高圧一括受電では「電力会社」と「管理会社」や「大家さん」が建物1棟単位で一括で契約しているので、お住まいのご家庭ごとに電力会社を選び契約することができません。
高圧一括受電のイメージ図
高圧一括受電のマンションでは電力会社を変更できません!
アパートでは高圧受電は滅多にありませんので電力会社へ切り替えることは可能です。
高圧一括受電かどうかを確認する方法はいくつか方法があります。
・一番簡単なのは管理会社や大家さんに直接聞くのが最も早く確実な確認方法です。
・ お住まいのマンションの1階などに電気室がある場合は高圧一括受電になります。
・高圧一括受電契約かは、契約書か物件情報に記載されていることがあります。
・高圧一括受電の場合は数年に一度、高圧機器を更新する必要があるので、マンションすべてを停電する必要があり、停電工事がある場合には高圧一括受電と考えられます。
大家さんや管理会社に電気代の支払いを行っている場合には、「大家さん」「管理会社」と「電力会社」が契約しているため、電力会社と契約することができません。
契約している内容が長期契約ではない場合には、大家さんや管理会社と相談して個別に電力会社に変更することは可能なときがあります。
古いアパートや下宿先などが契約していることが多いです!
一番わかりやすい確認方法は「検針票」になります。
電力会社と契約していれば、毎月ご自宅に電気代の請求として「検針票」が届きます。
毎月「検針票」がご自宅に届いていれば電力会社と個人の契約になるので、マンション・アパートでお住まいの方でも自由に電力会社に変更することが可能になります。
検針票とは毎月、所定の日に電力会社がメーターの検針を行い、一カ月ごとの電気の使用量をお知らせするもの。
マンション・アパートにお住まいの方で電力会社の変更ができない人をご説明しました。
該当しない方は不安がなくなって安心して電力会社を切り替えれますね。
でもどこの会社が電気代が安いかわからないですよ?!
お住まいの地域別と世帯数別とで「どこの電力会社がおトクか」シュミレーションしました。
「1人暮らし」~「4人暮らし」までを全国地方別に各社HPの料金シュミレーションをした『電気代が安い電力会社が一目でわかる』~お住まいの地域別世帯数別ランキングTOP5でご紹介しています。
オール電化のご家庭はこちら
一括比較サイト(エネチェンジ)を利用して”同じ条件”で全国各地「一人暮らし~四人暮らし」の世帯数別で「おすすめランキングTOP5」を 【オール電化プラン 電気料金を徹底比較】で詳しく解説しています。
比較した電力会社24社の特徴をまとめた記事はこちら
電力会社それぞれのメリット・デメリットがあり、おすすめする電力会社や現在ご使用しているサービスの電力会社などを網羅した『新電力会社24社の特徴がこの記事ではわかる』メリット・デメリットを解説
ここからは電力会社が変更できる人の手続きをすることをわかりやすく説明していきます。
先ほどご説明したマンション・アパートで電力会社に契約できない2つの事柄に該当しない場合は「電力会社に変更することが可能」になります。
電力会社を変更するのに必要なことは2つあります。
まずは切り替えたい電力会社に新規申込をする必要があります。
切り替えたい電力会社に新規申込をすると「現在契約している電力会社の解約手続き」と「スマートメーターへの取替」は切り替えたい電力会社が手続きしてくれます。
申込の流れ(イメージ図)
これはラクチンですね!
申請自体は先ほどご説明したように、「手続きは不要」になりますが、現在ご自宅に設置している電力量計がスマートメーターではない場合は取替工事が必要になります。
見分け方は簡単!数値が「アナログ表示」か「デジタル表示」かで見分けます。デジタル表示ならスマートメーターです。
スマートメーターとは通信機能が備わっており、今までは設置場所で検針していたものから遠隔地からの検針・測定が可能になった電力量計のこと
スマートメーターに取替を行うときの工事費は無料※1で、大手電力会社が取替工事を行い現在は2024年を目途にすべてスマートメーターに取替予定になります。
※1費用がかかる一例・・・古い電力量計を取り替えするために設備の改修が必要な場合、お住まいの方のご都合で取替・移設する場合
取替に伴う停電工事については「東京電力」「九州電力」は原則として停電をせずに工事を完了しますが、その他の地域では前もって「停電のお知らせ」のビラを配り5分~15分ほどの停電で取替工事が完了します。
短時間なので取替工事に立ち会う必要はありません。
仕事で取替工事に立ち会えないから助かります。
工事日の時には万が一に備えて、パソコンやレコーダーなどの電源を切っておきましょう。
スマートメーターは勝手に取り替えても大丈夫なんですか?
スマートメーターは「電力会社の所有物」になります。
古い電力量計やスマートメーターなどの機器は「電力会社の所有物」になるので、取替に伴う大家さんなどへの連絡は不要でスマートメーターへの取替を行って問題ありません。
場合によっては取替に伴いお住まいのマンションやアパートへのオートロックや鍵などを預ける必要があります。
引っ越しをするときには取替をしたスマートメーターはどうするんですか?
電力会社の解約手続きだけすればそのままでOK!
引っ越しをする際にはスマートメーターの撤去をする必要はありません、必要な手続きは切り替える「電力会社の解約手続き」だけは必要があります。
次の入居者の方は好きな電力会社を選び新規申込をするからです。
電力会社を切り替えるのに「大家さんや管理会社に相談は必要?不必要?」に関しては、電力会社との契約は「電力会社」と「個人」の契約になるので切り替えるのに大家さんや管理会社に相談する必要はありません。
賃貸契約で「電力会社の変更は不可」などの契約を結んでいる場合は切り替えができませんので、賃貸契約をご確認ください。
大家さんも管理会社も電気の整備状況を把握して、電力を切り替えた先までを把握することを明記していません。 (経産省電力・ガス取引監視委員会)
例外としてマンション・アパートなどの建物に手を加えるなどの工事が必要な場合は報告する必要があります。
「建物は大家さんや管理会社の持ち物」ですもんね。
マンション・アパートにお住いの方が電力会社を変更できる、できないかの疑問について解説してみました。
「高圧一括受電」「大家さんや管理会社に電気代を払っている人」以外は電力会社を変更することができます。
電力会社を変更すると聞くと申し込みや手続きで、大変な労力が必要と思うかもしれませんが、そんなことはなくポイントを抑えることで電力会社の変更は簡単にできます。
電力会社を変更するポイントは「新規申込」と「スマートメーターの取替」の2つ
電力会社を変更して電気代は年間1万以上は安くなるチャンス
コバッチ